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ものづくりの原点に訪れる / 丹野雅景 木工デザイン製作所

自然の中の優しさと厳しさそのままを美しい形に。
北海道旭川市郊外、旭山動物園の裏手にある丹野雅景木工デザイン製作所はあります。周りに空を遮る建物は一切なく、代わりに田畑が広がり、すぐそこまで山が迫ってきています。「丹野雅景木工デザイン製作所」という名前、少し古風な感じがしませんか?それは丹野氏の、「あえて昔ながらの響きを出して、昔ながらにコツコツやっていく」という思いが込められています。工房内はきれいに整理されており、木屑一つ落ちていません。保管されている材料にほこりも被っていません。その整頓された様子は、しっかり作品に反映されていました。丹野氏は材料を無駄にせず使い切ることを大切にしています。そしてより永く使ってもらえるように、販売した商品が壊れた際には修理も行っています。木工家にとってそれは当たり前のことかもしれませんが、あえて語るその様子は強い想いを感じました。
気持ちよさの裏には、木と使い手への気遣いが溢れている。
「精密木工」その言葉は造語ですが、丹野氏の作品を見れば自然と出てくる言葉だったのでしょう。緻密な計算の上で組み立てられた作品は、ほんのちょっとの歪みやずれで全てが機能しなくなります。まずひとつに、季節や地域の温度差、湿度差まで考えて作られています。蓋を閉じたときの収まり具合、開ける時の容易さは商品の使い勝手を大きく左右します。夏なら湿度があり木が膨張して動きが鈍くなる。かといって夏にちょうど良いと冬乾燥して緩過ぎてしまう。そんな木の特性を踏まえ、四季を通して気持ちよく使える硬さを探し、木の状態を見ながら一つ一つ調整していきます。同様に仕上げも大事な精密の要素です。少しでもざらついていれば引っかかる。少しでも削りすぎれば緩くなる。並みの職人なら唸るような細かい作業と気遣いで丹野作品は成り立っています。
企業秘密なんてない。真似のできない、腕があるから。
丹野氏のデザインの根底には「木で出来ていることを感じさせないような、そんな仕組みを持ったものづくり」というコンセプトがあります。確かにデザインは木とは思えないほど薄く軽く繊細で、そして何よりとても気持ちの良い開閉をします。名刺ケースや印鑑ケースなど、閉じる時のパチンと鳴る音は、思わず開閉を繰り返してしまうほど気持ちのいい納まりになっています。この納まりの良さはどうなっているのだろうか。企業秘密かもしれないと思いながら仕組みについて尋ねると、簡単に教えてくれました。それはいたってシンプルで、丹野氏の精密木工があるからこそできる仕組み。材料を薄くして木の持つ弾力を利用したバネの機構でできていました。その小ささと部品の形は木の概念を覆すような発想です。試行錯誤中、強度を考えながら削り、開けたり閉めたりするのにちょうどいいバネ感を探し出しす。絶妙の収まりにでき上がった瞬間は「このためにやっているんだ」と思える達成感があるといいます。企業秘密にするまでもなく真似のできない精密木工があるからこそできる丹野作品です。
一つ一つの作品に込められた思い。
丹野氏の作品はとにかく材料を無駄にせず使い切ることをモットーにしています。四角いデザインが多いのも材料をきれいに使い切るのに一役買っているのでしょう。それでも自然の木を素材として扱っているので、常にデザインと材料の寸法との格闘です。その上で製品の一点一点木目を合わせ、一つの作品が一つの木の塊のようにでき上がっています。例えば印鑑ケースの表面に木の小さな節があると、ケースの中の収納部分の同じ位置に節が付いている。これは一つの塊から一つの作品を生み出しているからです。材料のこと、デザインのこと、機能のこと、全てが精密に計算されていました。
丹野雅景木工デザイン製作所

木でできているとは思えないほど精密で丁寧に加工された数々の木製品。ゆったりとした自然の中に立つ工房では、丹野雅景さんと妻のゆりさんの二人、ワクワクするような仕掛けが施された新しい製品が次々と生み出されています。

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