ようこそ ゲスト 様

ものづくりの原点に訪れる / 山室木工

出番を待つ。北海道産のミズナラ材。
昭和19年創業を誇る、旭川家具メーカー山室木工の材木置き場。そこには、今か今かと、出番を待つ道産ナラ製材が綺麗に積まれています。数年間の自然乾燥を経て人工乾燥釜に運ばれる訳ですが、ここでの工程は非常に重要であるのです。無垢製材は、反ったり、曲がったり、時には割れたりするからで、ここでじっくりと熟成期間を経て次の工程に進める材料か吟味されるのです。
乾燥を自社で行う。品質管理にこだわる大切なプロセス。
第一工程をクリアした材料は、いよいよ人工乾燥釜へ移ることになります。人工釜担当の乾燥職人は言います。「含水率は人間でいう、体温の様なもの、高すぎても低すぎてもだめだ」と説明にも熱がこもる。そこには、任されたプライドを感じずにはいられません。 3日後4日後と釜に入っては、サンプルを取り出しての確認。チェックトシートは、難解な数字の羅列で真っ黒。時には温度を上げ、時には蒸気を噴霧する。高すぎても低すぎてもダメだと言うことに納得。裏方的なこの作業が実は出来上がった家具の行く末を大きく左右する事がわかります。「無垢材は、反るものという考えは逃げであって、極力反らないようにしっかりとベストな乾燥状態で製作に進む材料を作ることが、ここの重要な仕事」旭川家具が50年、100年と長持ちすることに思わず納得してしまいます。
手と目の感性。卓越した耐久性を生み出す。
テーブルの天板などに使われる材料は、接ぎ合わせる板同士の色目を確認しての作業。ここでの職人の目利きで、ダイニングテーブルになったり、リビングテーブルになったりする天板の美しさにつながります。全ての工程でその道一筋のスペシャリスト達が、腕前をふるっての作業を淡々こなします。「仕口」とは部材ひとつひとつが接合される接合面を言います。日本の伝統技術です。精細な加工面は引っ張の力に対抗し、丈夫で長持ちの決定的な要素となり、職人も気合いが入る工程です。旭川家具の実力の一部分をさらに再確認することになりました。加工が施された材料が組み上がり、塗装工程の前に進む前の重要な工程が、サンドペーパー(やすり)掛けです。これでもかこれでもかと磨きに磨き、無塗装の状態でも素晴らしく美しい出来映え。180番、300番、400番と徐々に細かいサンドペーパーに変え、最終塗装工程に進みます。各部署の匠達が満を持して送り出してきた厳選家具。これらの化粧ともいえる、塗装を施す最終工程です。山室木工の家具は素材のよさに加え、ペーパー掛けの丹念さもあり、塗装は薄く仕上げていきます。決して失敗の許されない重要な工程に職人も気が引き締めての作業です。
使う人を想う気持ちがあるから磨かれる技がある。
「北海道産ミズナラ材」の持つきめ細やか木目の美しさと温かみに魅了されてた職人達。ただ、その表情豊かな木目を最大限生かすためには材料の乾燥から始まり・木取り・加工・仕上げなどの各工程で一切の妥協を許してくれません。自然材は少しでも手を抜くといい表情を見せてくれません。わたしたちはそれを知っているからこそ、この材料にこだわり続け、今後も極め続けていきます。
山室木工株式会社

現在では稀少になってしまった北海道の木。かつての大型台風や、高い数値に設定された標準出荷量のため、乱伐ともいえる伐採が行われた時代があったそうです。それでも、昭和19年創業の歴史をもつ山室木工は、ミズナラなど北海道産の材料にこだわった家具づくりを続けています。

山室木工公式HP 商品一覧へ
お電話でのお問い合わせも受け付けております。 定休日:日曜日・祝日 9:00~17:00 0800-800-8334