
工房 灯のたね / うきしき かく
普段使いから飾り台まで、どんなシーンでもしっくり
「旋盤」とは、家具の脚などに用いられる「こけし」のような装飾をつくる技法。今でこそまっすぐな脚の、スタイリッシュなデザインの家具が主流となっていますが、以前はこの旋盤でつくられた脚が定番でした。民芸家具の特徴である、どっしりとした雰囲気に豪華さと風格を添える、大切なディテールだったのです。そんな旋盤の技術を生かしたクラフトを手がけるのが、この「工房灯のたね」。2006年創業の工房で、スタッフは代表を務める井上氏と妻・美由紀さんの二人。井上氏の祖父が営んでいた工房を引き継ぎました。会社員だった同氏が木の魅力に惚れ込み、木工旋盤技術を独学で習得。この工房を立ち上げるまでに至った情熱は、今も灯され続けています。
うきしき かく 145(下)
樹種:チェリー
塗装:オイル
ちひさきはないれ(上)
樹種:イタヤカエデ
塗装:ウレタン

テーブルに清々しさを運ぶ、この木目が最高のエッセンス。
お盆としてはもちろん、直接練り物などを置いても違和感のない、和の器としての顔も見せてくれます。サイズは幅350mmで統一され、奥行きが95/120/145mmの3種類、アイデア次第で様々な使い方ができそうですね。そして素材は艶めく赤褐色が魅力の「チェリー」。使い込むほどに味わいとツヤを増す木種です。無垢材だから、同じ商品でも木目はふたつとして同じものはなく、使い方によって色や風合いも変わるため経年を楽しめます。
うきしき かく 120(下)
樹種:チェリー
塗装:オイル
うきしき かく 145(中)
樹種:チェリー
塗装:オイル
うきしき かく 95(上)
樹種:チェリー
塗装:オイル

インテリアの相性を選ばない、シンプルさゆえの懐の深さ。
こちらは中国茶の置台としても、ぴったりと合っています。同じアジアとは言え、日本は和風、中国は中華という独特の文化が確立しており、それは器にも現れているからです。しかしこのシンプルなお盆「うきしき」は、いずれの器とも相性が良く、まるでそのために用意されたものかと思うほど。 もちろんアジアだけではなく、北欧テイストにもぴったり。銘木を気軽に楽しめる品でありながらお手頃なこの品は、プレゼントにも最適です。
うきしき かく 120
樹種:チェリー
塗装:オイル

継ぎ目が見当たらない、無垢材からの削り出し。
ただでさえ貴重な無垢材のチェリー。こちらのお盆は、ひとつの木の塊から削り出されていると言うから驚きです。その証に、どこから見ても継ぎ目がありません。特に裏面のなめらかさにはうっとりするほどです。シンプルな中にも感じる贅沢な雰囲気、使い続けることによって増す愛着、それは安価な品を何度も買うより、実はずっと経済的。数ある技法の中でも、もっとも難しいとされる旋盤技術によって生み出された、この手ざわりを是非お楽しみください。
うきしき かく 120
樹種:チェリー
塗装:オイル

シンプルなデザインの中に光る、匠こだわりのディテール。
シンプル=簡単、ではありません。むしろ装飾などで誤魔化すことができないため、職人の腕がはっきりとわかってしまうデザインです。例えばこちらの品は、縁が非常にシャープ。これは、脚のなめらかなフォルムとあえて対照的な側面を取り入れることにより、デザインが単調にならずスタイリッシュな印象を与えてくれているのです。そして塗装は、木の質感をそのまま活かす「オイル塗装」を採用。チェリー独特のツヤを楽しめる仕上がりとなっています。
うきしき かく 120
樹種:チェリー
塗装:オイル
